トラベルジャーナル150706「ニッポンの観光競争力」

先週号のトラベルジャーナルもめちゃくちゃ面白かったです。世界経済フォーラム(WEF)が発表した観光競争力調査で日本が史上初のトップ10入り。

▼The Travel & Tourism Competitiveness Report 2015

 

 

【結果サマリー】

1位 スペイン

2位 フランス

3位 ドイツ

4位 アメリカ

5位 イギリス

6位 スイス

7位 オーストラリア

8位 イタリア

9位 日本

10位 カナダ(以下シンガポール、オーストリア、香港、オランダ、ポルトガル、ニュージーランド、中国、アイスランド、アイルランド、ノルウェー、ベルギー、フィンランド、スウェーデン、アラブ首長国連邦、マレーシア、ルクセンブルク、デンマーク、ブラジル、韓国、メキシコと続く)

各項目の評価表を読みながら、①評価に納得できる項目、②意外な評価の項目、③観光を評価する枠組み、といった3つの感想を持ちました。特に③については、どちらかというとこれは業界?における評価の枠組みであり、「旅行者による魅力的な国ランキング」とは趣が違うというのが要注意やなと思いました。

①評価に納得できる項目

  • 安全に関するランキングが高い(テロの発生率の低さ1位、殺人率の低さ2位)。ちなみに殺人率が世界で最も低いと思われているのはシンガポール。
  • 衛生に関するランキングが高い(衛生設備の充実1位、飲料水の安全性1位、病院のベッド数1位、HIV有病率の低さ1位)。
  • 労働力の技術が高い(初等教育の就学率3位、従業員育成への注力度2位、顧客対応1位)
  • 雇用の柔軟性が低い(世界130位)

②意外な評価の項目

  • 税金に関するランキングが低い(総税率115位、利益税率131位、その他の税率105位)。消費税って世界的な水準に比べるとまだ低かったのでは?
  • 国のブランド戦略の的確さ(世界2位)。大小乱立しているイメージなので意外でした。ちなみに世界1位はドイツ。
  • 価格競争力が低い(世界119位)。円安になったといっても世界からみると依然高い水準ということでしょう。
  • 地上/交通インフラがトップレベルではない(世界17位)。鉄道は1位、国内輸送ネットワークの質は3位、道路の質が10位の一方で、港湾インフラの質が26位なのが響いている(?)。ちなみにトップは香港。
  • 自然資源と、文化資源とビジネス旅行が高い(それぞれ世界11位、世界6位)。まだまだ日本の文化資源は未発掘と思っていたら、意外に評価されている。ちなみに世界1位はそれぞれ中国とスペイン。

③観光を評価する枠組み

以下のような構成をみると、どちらかというと「玄人目線」やなと思います。

  1. 環境
    • ビジネス環境(小項目数:15)
    • 安心・安全(小項目数:5)
    • 保健衛生(小項目数:6)
    • 人的資源と労働市場(小項目数:11)
    • ICT活用(小項目数:8)
  2. 旅行・観光政策と有効化の条件
    • 旅行・観光の優先度(小項目数:7)
    • 国際的開放性(小項目数:3)
    • 価格競争力(小項目数:4)
    • 環境維持(小項目数:10)
  3. インフラ
    • 航空輸送インフラ(小項目数:6)
    • 地上・交通インフラ(小項目数:5)
    • 観光サービスインフラ(小項目数:15)
  4. 自然と文化資源
    • 自然資源(小項目数:5)
    • 文化資源とビジネス旅行(小項目数:5)

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