トラベルジャーナル20160201「トップセールス成功の秘訣」

視座「どうしてもっと」高橋敦司氏(東日本旅客鉄道営業部担当部長)


  • オホーツク海に面する北海道枝幸町は、タイ人が大挙して訪れる「うたのぼりグリーンパークホテル」で一躍有名になり、インバウンドによる地域づくりの成功例として知られる。
  • ただ、「うたのぼり」以上には集客できないであろう。しかし、その役割を札幌や函館に来る観光客に「枝幸町のカニを味わってもらう」まで広げることができるのではないか。そこまでできて、道内全体の広域連携といえる。
  • 「DMO(デスティネーション・マネジメント・オーガニゼーション)」についての議論が深まってきた。地域がやるべきは、身の丈にあったKPIを定めること。まず地域の宿泊施設、国際線と接続交通のキャパシティを押さえ、目標値を定めた上で俯瞰すると組むべきものが見えてくる。産品供給地になるのか、日帰りスポットになるのか、はみ出す宿泊の受け皿か。広域連携とは隣接地域とだけでなく、観光客の多い東京や大阪とどう組むかという視点も必要だ。

Week's Topics


  • 15年訪日外客、47%増の1973万人(中国倍増で牽引 16年は急成長一服)。アウトバウンド数(4.1%減)を45年ぶりに上回って史上最多。主要20市場のうちロシアを除く全市場が年間の最高値となった。


特集「トップセールス成功の秘訣」


  • 県知事など自治体の首長が自ら宣伝マンとなって地域を売り込むトップセールスは、有効なマーケティング手段として広く展開されている。なかでも山梨県は熱心に取り組んでおり、観光客誘致にとどまらず、農産物など物産のアピールも兼ねている。
  • 一方で、自治体の単位でトップセールスをすることの限界を指摘する声もある。観光客は、自治体の境界線や地域のくくりは関係なく彼らの誘致を効果的に行うには、自治体の垣根を越えた発想や活動が必要なケースが多いからだ。その観点から、中部・北陸圏の9県と1351もの団体が集まって外国人誘致を推し進めている昇龍道プロジェクトは成功例と言える。
  • また、トップセールスを行う自治体が増える中、より効果的にするためには工夫が必要となってくる。

Seminar「外客攻略のヒント」笠井沙織氏(JNTOロンドン事務所次長)


  • キーワードはラグジュアリー。ラグジュアリー向けとして訪日旅行を扱う会社は20社程度あるが、ラグジュアリー層は主にそれらの旅行会社のテーラーメイド商品を利用しており、旅行会社にはラグジュアリー層の需要に合った宿泊施設や体験などの知識が必要となる。
  • 英国市場は、観光目的においてはファーストタイマーが65%とボリュームゾーンであり、まだゴールデンルートが主な訪問先である。

本原稿は、株式会社トラベルジャーナル社発行「TRAVEL JOURNAL」の記事を抜粋して掲載しております。詳細につきましては、購買の上ご購読をお願いいたします。

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